シャープのプラズマクラスター付き布団掃除機

今日はシャープさんの新製品発表会に行ってきました。
サイクロンふとん掃除機Cornet(コロネ)です。

シャープのサイクロンふとん掃除機「EC-HX100」。本体カラーはシルバー系とピンク系の2色
シャープのサイクロンふとん掃除機「EC-HX100」。本体カラーはシルバー系とピンク系の2色

発売予定日は5月21日、価格はオープン価格ですが、4万円程度を予測しているようです。

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上からみると、円盤状の本体にダストカップを装着したような形 koro04コードも内蔵できるスタンドに立て、スッキリ収納することができる

本製品の最大の特徴は、40度以上の温風で布団を温めつつゴミを吸引すること。じつは、ダニは掃除機で吸引しようとすると「吸われてたまるか!」と、爪で布団にしがみつくのだそうです。このため、掃除機でダニを吸い込むのは難しいのだそう。

ただし、ダニが快適に生活できる温度は20~30度。そのため、40度以上の環境では、熱を嫌って逃げ回り、布団から爪を解放するのだとか。なので、40度の環境で掃除機をかけると、より多くのダニが吸引できるらしい。Cornetは、この40度の温風を布団に浴びせつつ、ゴミを吸引する「ダニ退治」に特化した製品なのです。
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ちなみに、温風は本体内部で発生するモーターの熱を利用。そのため、無駄な消費電力を必要としないのも特徴です。

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実際に掃除しているところをカメラのサーモグラフィーで確認しました。普通の速度で掃除したにもかかわらず、Cornetが掃除した後の布団が温まり、赤い色に変化しているのがわかりますね

シャープ製品なので、もちろんプラズマクラスター機能も搭載。温風と一緒にプラズマクラスターイオンを放出。プラズマクラスターはカビや菌、たばこや加齢臭といった匂いを分解する作用があるため、枕についた加齢臭などの除去にも利用できます。

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ダストカップはボタン一つで本体から外れます。また、カップのパーツは水洗い可能なので、清潔に保てるのも嬉しい点です 本体裏。赤いゴム部分で布団に振動を与える「たたきパワーブラシ」。最大約6000回/分の振動でゴミをたたき出し、青いブラシでゴミをかき集めます
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会場では、白い粉をかけた茶色の座布団にシーツをかぶせ、その上からCornetで掃除するというデモ映像も流されました。Coronetが通った部分だけ、シーツ下の粉がキレイに掃除されているのがわかります

ところで、布団乾燥機というと「レイコップ」が有名ですが、ここからは「実際のところどっちが良いの?」という話です。両製品を実際に使い比べないと結論は出せませんが、両社のスペックを比べたところ、気になったポイントは以下のようなもの。

最初に感じたのは、本製品はレイコップよりも1まわりコンパクトという点。

奥行き 高さ
Cornet 304mm 405mm 254mm
レイコップRP 359.8mm 488.8mm 169.4mm

ちなみに、重量もCornetは2.4kgに対してレイコップRPは3.4㎏と1kgほどの重量差があります。そのためCornetは複数の寝室間も持ち運びやすい上、布団の上を滑らせるのも力がいらず、かなり快適です。とはいえ、重いのは悪い事ばかりではありません。レイコップは自重で布団をギュッと押さえつけるので、その分吸引力を稼ぐことができるというメリットもあります。

次に、両製品の違いで気になったのが温風温度。レイコップRPが約70度の温風を吹き付けるのに対して、Cornetは40度(以上)。シャープでは「40度以上の温度でダニを吸い取りやすくなる」と説明されていますが、温風の温度が高いほうが、素早く布団が温まるのは間違いないでしょう。ただし、40度以上の温風だと、布団の繊維を傷めやすい、というコメントもあり、一概に温度が高ければ良いというわけでもなさそうです。

レイコップRPには光クリーンメカニズムと呼ばれる、波長253.7nmのUVランプ(紫外線)が搭載されていますが、Cornetはランプの代わりにプラズマクラスター機能を搭載しています。このプラズマクラスターは、シャープならではの大きな魅力。カビや菌の繁殖を抑えるだけでなく、アレルギーの元となるタンパク質を切断し、アレル物質の増加を抑えるといいます。これは、アレルギーの家族や、子供のいる家庭ではかなり嬉しい機能ではないでしょうか。

実際に両製品を使い比べるまでは結論は出せませんが、結局のところ、「どちらが良いか」というのは、布団掃除機に何を求めるかによりそうですね。